2024.07.27
突然ですがみなさま、今まで「額装」をしたことはありますか?
ポスターや絵、お気に入りのTシャツ……、これを飾ったらカッコイイんだろうな、素敵なんだろうな、と思いつつ、
「額装したいものがあるけど、どうやって額装したらいいのか分からない」
「額装ってなんだかハードル高そう」
「どうすればカッコよく飾れるのか検討がつかない」
そう思って結局、額装をあきらめてしまったことってありませんか?? 今回はそんな人のために、基本の額装といえる「マット額装」についてご紹介したいと思います!
額装についてご紹介する前に、まずは額装をすることのメリットについてお話ししないといけませんね。
額装のメリットは大きく分けて2つあります。
「せっかく作品を飾るなら、よりよく魅せたい!」やっぱり額装をする一番の理由はもうコレにつきますよね。作品にぴったりの額縁を選べれば、作品の魅力も何倍にもして引き出すこともできるんです!額縁に入れることでインテリアとしても活躍してくれますよ。
もうひとつは作品の保護ができること。作品はどうしても紫外線や湿気、外的要因による損傷のリスクが伴うもの。額縁の中に作品をおさめることで、こういった危険から大切な作品を守ることができます! お客様の要望に合わせて、保存性を高める加工や材料を使用することもできるので、気になる方はぜひ当店にお問い合わせください!
さて、額装の基本であるマット額装についてご説明します! 「額装」と簡単にいうけれど、実は結構たくさんのパーツで構成を組み合わせているんです。
言葉で説明するより、絵で見た方がわかりやすいですね。絵にしてみるとこんな感じです!
(このような図をイラスト風に)
マット額装はこの絵のように大きく6つのパーツで構成されているんです。それぞれどんな役割があるのか、ご説明しますね!
まずは額縁! 作品と外界を隔てて作品を引き立たせるとともに、作品や部材を入れるための枠となる部分ですね。絵画や写真、ポスターなど、入れるものがさまざまあるように、額縁も色や太さ、デザイン、材質などでものすごーくたくさんの種類があるんです! そのおかげで、入れるものや飾る場所に合わせて、シンプルなものだったり装飾が豪華なものだったり、ぴったりのものを選ぶことができます。
ちなみにファブリでは、5000種類以上の額縁をラインナップしています! 必ず作品に合う額縁が見つかりますよ!
次はグレージング! ……ってきっとみなさん初耳の言葉ですよね(笑)。
グレージングとは、作品を保護してくれる透明なアクリル板やガラスのこと!
作品を物理的な衝撃やホコリから守ったり、紫外線カットして作品の褪色を抑えたりと、作品保護のうえで結構重要な役割を持っているんです。アクリル板やガラスにもUVカット機能や低反射性のものなど、さまざまなものがあるので、作品に合わせて最適なものを入れてあげるのがオススメです。
アクリル板の種類について詳しくご紹介する記事も公開予定ですので、詳しく知りたい方は乞うご期待!
(待てないよ〜!っていう方はお店にお問い合わせください!)
マットは作品とグレージングの間にはさまる台紙のようなもの。グレージングと作品が密着してしまうのを防ぐのが一番の目的ですが、額縁と作品との雰囲気が喧嘩しないように緩衝材としての役割もかねています。
マットも額縁と同じく、ファブリでは色や幅、素材、質感などでいろ〜〜んなものを取り揃えています。作品と額縁に合わせてしっくりくるものが必ずあるはず!
マットの下にくるのは主役の作品! 作品は額装専用のテープなどでマットに固定して額装しています。
マット額装では、絵やポスター、葉書、切手など、平面の作品を入れることが多いですが、立体物や厚みのあるキャンバス作品にもご要望に応じて額装いたします!
どんなものが額装できるか気になる方は、当店の制作事例をご覧ください!
作品とマット、グレージングを重ねても、額縁の厚みに足りないことがほとんど。その場合は、スチレンボードやマットボードなどの部材を入れてピッタリフタが閉まるまで厚みを調整していきます。
逆に作品に厚みがあるときは額縁に木材を足して厚みを増やす加工を行ったりするんです。この加工を「ドロ足加工」というのですが、こちらの説明はまた別の記事でお話したいと思います。
意外に重要なのが裏板。簡単にいうと、額装している②〜⑤のものを落ちないように蓋をしています。
そして、衝撃やホコリを防いだり、額縁の強度をあげたりするのも裏板の役割のひとつ。
また、「作品自体が重いから裏板は軽いものにしたい!」とか、「たとえ裏でも綺麗に見せたい!」などなど、ご要望に合わせて裏板の軽量化や見た目も変えることができます!
裏板の素材は、紙や木、プラスチックボードなど様々。作品に合わせて使っています!
(トンボってあの赤いとんぼ、、、?)と思い浮かべた方もいると思いますが(笑)
トンボとは、裏板を固定するもの。左右に動かすことができるので、作品を簡単に取り出すことができるのがメリットです。
また、裏板と額縁を完全に固定するためにビス(ネジのようなもの)を使って止めたり、タッカー(工具用のホッチキス)で固定したり、トンボを使わない方法もあり、飾る用途に合わせて使い分けています。
額装をしたものを壁にかけたい!というご要望には、壁にかけるヒモを付けるための金具なども付けられます。
いかがでしたでしょうか。今回は額装の基本である「マット額装」をご紹介しました!
基本的に約7つのパーツでできているマット額装ですが、それぞれのパーツでも様々な種類から用途に合わせてお選びいただけて、唯一無二のオリジナル額装ができるので、すごくワクワクしますよね!
そしてマット額装が「基本」といっても、額装の方法はマット額装以外にもいっぱいあるんです。
これから少しずつ他の額装方法もご紹介していきますのでお楽しみに!
今回のお話で、額装のことを少しでも知っていただき、お気に入りのものを額装しに来ていただけると嬉しいです!
FABRIでは無料のご相談も受け付けておりますので、
「これって額装できるのかな。」
「これはどうやって額装すればカッコよくなるんだろう。」
と悩んでいる方は、ぜひお気軽にFABRIにお問い合わせください!