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2024.10.02

【額縁の素材】アルミ・木材・樹脂、それぞれの強みと特徴をご紹介

私たちが日頃よく目にする「額縁」
額縁には大きく分けて3つの素材が使われています。

今回は、額縁によく使われる素材「アルミ」「木材」「樹脂」について、メリットやデメリットを踏まえながら詳しく解説していきます。

アルミ製の額縁

まず一つ目にご紹介するのが「アルミ」製の額縁です。
アルミ製のフレームは、全体的にモダンな印象を与えます。そのため、近年よく見る現代アートや複雑なアート、キャラクター性を持つ作品に対して合わせやすいです。
また、下記でもご紹介するメリットから作家や画家等の展示会を開く側にはとてもありがたい額縁でございます。
そんなアルミ製の額縁を、メリットとデメリットに分けて解説していこうと思います。

アルミ製の額縁のメリット

アルミ製の額縁のメリットは、大きく分けて3つあります。
・傷がつきにくい
・経年変化が無い為、使い回ししやすい
・細いフレームを作ることが可能

メリット①:傷がつきにくい

作家や画家等、展示会や個展を開催したことがある方は、一度は額縁の「使い回し」をしたことがあるのではないでしょうか。
そんな方には是非アルミフレームをお勧めしたいです。
アルミフレームは木や樹脂と異なり、運搬等の際に傷が付きにくく使い回しにとても優れています。

メリット②:経年変化が無く、使いやすい

上記で「使い回し」という言葉が出ましたが、使い回すということは同時に長く使うということでもありますよね。
木のフレームは経年変化によって「反ってくる」ことがあるのですが、アルミは金属ですのでそういった心配もございません。

メリット③:細いフレームがある

キャラクター性のあるイラストや主張の強い現代アート、ポスター等は額縁の主張を抑えることが多いです。

物語性のある映画ポスターとモダンな雰囲気に仕上げるアルミフレーム
制作事例:北野武「ソナチネ」イタリア版


太い額縁はやはり存在感が強く、主張の強いアートと喧嘩しているような印象になることがある為、主張の少ない額縁=細いフレームという選択肢が出てきます。

木のフレームは強度や加工の関係で、約1cm以上のものが多いのですが、アルミフレームの場合より細い額縁を作ることが可能です。

当店TOPクラスに細い木製フレームの半分ほどの細さのアルミフレーム

アルミフレームのデメリット

上記で、アルミフレームのメリットについて書き連ねましたが、もちろんデメリットも存在致します。
モダンでスタイリッシュな雰囲気を与えるということは、同時にクラシックな雰囲気や、ラグジュアリー感を表現することは難しくなります。

また、アルミフレームは軽さを重視している商品が多く、強度の観点から特大サイズに関しては対応できない型番も多いです。
※一部特大サイズに対応する型番も御座います

木製の額縁

次に紹介するのは木製のフレームです。
木製フレームは一番歴史が長く、額縁という歴史が始まった当初から使われていた素材で、様々なノウハウが集っていることから、とにかく幅広いです。

現代の技術が進歩した今でも使われ続ける木製フレーム、なぜここまで使われているかもご説明していきます。

木製フレームのメリット

先ほど幅が広いと書いた通り、木製フレームのメリットはかなり多くあります。
その要素として大きいのが「加工のしやすさ」です。

値段は張りますが、凹凸の多いフレームや金箔の貼り付け、ハンドメイド、修理
上記ができるのは、全ての素材の中で木製フレームのみでございます。

また、作家が作品を額装後、更に額縁に塗装を塗ったり後から仕上げることも可能です。

そして、世界中に沢山の木があることから分かる通り、強度は一番強いものを作ることが可能です。

このように多くのメリットを含んでおり、額装の際迷っているお客様に、まずは白黒の木製フレームを薦めることも少なくありません。

木製フレームのデメリット

上記で沢山のメリットを上げました。
「幅広さ」が魅力の木製フレームにとってデメリットは殆どありません。
※質の低い木製フレームもございます。

強いていうなら火と水に弱く、天然素材であるが故のデメリットが少しばかり存在します。
例えば、経年と共に少し反ってくる可能性がある、一度汚れると戻すことは難しい。
といった、どうしても避けられないデメリットは多からず存在します。

樹脂製フレーム

最後にご紹介するのは樹脂製フレームです。
樹脂製のフレームは質こそアルミや木製に劣るものの、アルミや木製では実現できないコスパを叩き出すことができます。
何より、現代の技術により制作可能になった素材ということもあり、時代と共に進化していく可能性があり、注視したくなる素材でもあります。

樹脂製フレームのメリット

まず、樹脂製フレームの最大の強みは「軽く、安い」です。
他2種類と比べても平均的に一番安く、軽さにおいてもTOPの数字を叩き出します。

また、強度が低い為加工が難しいとはいえ、現代では沢山のシールがあるのでデザイン性にも困ることはありません。

樹脂製フレームのデメリット

どうしても強度が低いので、大きな額縁の制作は難しくビスが効かないことからオプションも少ないです。
また、樹脂の性質上複雑な凹凸のあるデザインは難しいです。

番外編:流木

これは木の亜種にはなりますが、なんと流木で製作した額縁も世の中にはあります。
これらは全て一品もので、安いものから高いものまでピンキリです。
名の通った職人さんにご依頼する場合はかなりお高くなる可能性があります。

また、額装の世界というよりは木工の世界に近く、我々も正直明るくないのですが
稀にお話しに聞くので小ネタとして紹介させていただきました。

https://spica-beppu.com/?mode=grp&gid=2351814&sort=n

最後に

今回は、当店でも取り扱いがある額縁の素材を3種類から解説させていただきました。
当店でご提案させていただく際は上記を全てカバーした状態でご接客致しますので、特に強度等に不安があるお客様は、是非当店「ファブリ」をご利用いただければと思います。

もしオンラインで額縁をご購入する際の参考に、この記事が役立てば幸いです。

【新橋の額装専門店 フレームハウス FABRI】

ファブリでは絵画や写真の額装だけでなく、お客様のご要望にお応えするべくさまざまな商品・サービスをご用意しております。こちらに記載のない商品や作業にも対応致しますので、お気軽にご相談ください。

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